金沢駅西口モニュメント「悠颺」とは?魅力と見どころ

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金沢駅東口の「鼓門」や「もてなしドーム」に注目が集まる中、西口にも存在感抜群の大きなモニュメントがあるのをご存じでしょうか。それがステンレス製の巨大オブジェ「悠颺(ゆうよう)」です。金沢市制100周年を記念して建設されたこの作品は、高さ約20mのスケール感が圧巻で、金沢にゆかりのあるデザインが施されています。本記事では「金沢駅 西口 モニュメント」に興味を持つ方に向けて、悠颺の歴史やデザインの意味、周辺の見どころまで詳しく解説します。

金沢駅西口に立つモニュメント「悠颺(ゆうよう)」の概要

金沢駅西口を出るとすぐ目に入る「悠颺」は、金沢市が明治時代に市制を施行してから100周年(市制百周年)を迎えた記念事業の一環として設置されたモニュメントです。当時の市制百周年記念事業のシンボルと位置づけられ、昭和末期から平成初期にかけて完成しました。高さは約20メートルで、ガラスではなくステンレス鋼板で造られているため、晴れた日には金属特有の光沢を帯びて青空に映えます。

この巨大彫刻の作者は金沢市出身の造形作家・蓮田修吾郎氏です。設置当時の案内板には「新しい金沢の活力、魅力、潤いをイメージし、未来に向かってゆったりと伸びゆくことを願って建てられた」と記されていました。その意味通り、アート作品としてだけでなく、市民や旅行者に金沢の発展を感じさせる象徴として設計されています。

モニュメントの名称と設置背景

作品名の「悠颺」は「ゆったりと風に舞い上がる」という意味を持つ漢字が当てられています。正式名称は「金沢市制百周年記念事業モニュメント 悠颺」です。設置年度は1989年(平成元年)ごろで、金沢駅西口広場に金沢市が設置し、多くの市民が関わった市民参加型の記念事業でした。なお、先ほど触れたように作者は現金沢市出身の蓮田修吾郎氏で、作品の設計や施工には日本金属造型振興会なども関わっています。

設置にあたっては、当時の市長や関係者が集まって除幕式が行われたほか、記念切手の発行やイベントも実施されたため、市民の間で大きな話題になりました。以来、金沢駅西口を訪れる人々にとっては待ち合わせや記念撮影のポイントになっています。

高さや素材などの特徴

「悠颺」は高さ約20m、幅(基部)は数十メートルある大規模な彫刻です。基部から伸びる2本以上の柱を組み合わせた構造で、重厚感のある存在感を放っています。材料には耐候性に優れたステンレス鋼板(SUS304)が用いられており、総重量は100トン近くにもなる重厚な造りです。複数の支柱を連結することで強度を保ちながらも、細身の部分が風にたなびくような繊細さも兼ね備えています。

ステンレスは太陽光を受けてキラキラと輝くため、晴れた日は美しい反射を見せます。一方で曇り空や夜間には銀灰色の重厚なシルエットが印象的です。表面は平滑に仕上げられ、近づいて見ると、金沢市のテクノロジーと伝統工芸技術を象徴するかのような質感の高さを感じられます。

モニュメント「悠颺」に込められた意味とデザイン

このモニュメントは、タイトルにもある通り金沢の街の未来に向けて悠然と伸びる姿をイメージしています。同時に、作品の形状には金沢という地名を表す“カタカナ”も取り入れられています。遠くから見ると、左右の大きな柱がカタカナの「カ」と「ナ」に見えるため、観光客の中には「カナザワ」と書かれているのだろうと思う人もいます。しかし実際には「悠颺」という名前であり、金沢市のイニシャルではなく、穏やかに伸びる風景や都市の発展を象徴しているのです。

作品のコンセプトは「活力・魅力・潤いある新しい金沢」を象ったものです。一本一本の支柱が天に向かって堂々と伸びる様子は、金沢の明るい未来への希望や街の成長意欲を表現しています。また、その形状が風にそよぐように見えるため、地元では「風で舞い上がるよう」と解釈されることもあります。実際に彫刻に込められた解説では、「未来に向けて悠然と伸びゆくことを願って建てられた」とされています。

金沢の「カ」と「ナ」の文字がモチーフ

作品を正面から眺めると、2本の柱がまるで「カ」と「ナ」を形づくっているように見えます。これは金沢の地名「カナザワ」を連想させる造形モチーフです。縦に伸びる支柱は金沢市の頭文字「カ」の字を、そして支柱の根元から斜めに伸びる部分が「ナ」の字を抽象的に表現しています。このデザインは遠くにそびえるその姿からも連想しやすく、市民や観光客の注目を集めるポイントになっています。

また、同じ敷地内には高さ10m、8m、6mの小型モニュメント群も配置されています。これらも同様のテーマで制作されており、メインの大モニュメントと組み合わせて「駅西広場」のアート空間を演出しています。メインの「悠颺」だけでなく周囲にも視線が行き届くよう配慮されている点も特徴です。

モニュメントのコンセプトと象徴性

「悠颺」に込められた象徴性は、金沢市が新しい時代に向けて飛躍する姿を表しています。前述のとおり「活力・魅力・潤いを兼ね備えた新しい金沢」というコンセプトがあり、このモニュメントはその象徴です。たとえば、優美に伸びる曲線のラインや雲を突き抜けるような伸長感は、長年培ってきた歴史や文化を基盤に、さらに未来へと飛躍する都市像を暗示しています。

そのため、「悠颺」は単なるオブジェにとどまらず、市民からも愛されるシンボルになっています。モニュメントの周囲で写真を撮る人や、遠くからその姿を眺める旅行者も多く、金沢駅西口の新しい名所として親しまれています。

金沢駅西口へのアクセスと周辺環境

金沢駅西口は「金沢港口」とも呼ばれ、駅の西側(兼六園口とは反対側)に位置します。西口は1985年に開設され、当初は新幹線開業前の計画段階で整備されました。現在では北鉄バスや富山・羽田行きの空港リムジンバスが発着するターミナルになっており、車道は全国の特急列車や高速バスの停車場も兼ねています。

近年では西口駅前広場の環境整備が進みました。2020年には「金沢駅西広場周辺歩行環境整備事業」により、以前は車が多く行き来していたエリアが歩行者専用空間にリニューアルされ、安心して散策できる広場となっています。その際、新たに整備された大型複合施設「クロスゲート金沢」も開業し、西口周辺は一層活気づいています。これにより、モニュメントと周囲をゆっくり見学できる環境が整いました。

金沢港口(西口)の概要と歴史

金沢駅西口は兼六園口(東口)とは異なり「金沢港口」として親しまれています。海に面する金沢港へと向かう道に近いことからこう呼ばれます。明治31年(1898年)に開業した金沢駅ですが、西口が初めて設置されたのは意外にも1985年と比較的新しく、その後の都市開発とともに整備が進みました。市制百周年のころには、西口エリアも大きく生まれ変わり、この「悠颺」モニュメントのほか、周辺に道路や橋ができて現在の駅前広場が形成されたのです。

なお西口改札を出てまっすぐ歩くと立派な噴水やベンチが整備された地下広場へとつながり、観光バスやタクシー乗り場も整然と配置されています。西口広場全体で金沢の玄関口らしい広々とした開放感を感じることができます。

駅西広場周辺の交通機関

金沢駅西口広場には、高速バス(東京・羽田方面や富山方面の空港バス含む)と京成バス(兼六園口方面)、市内バス、タクシー乗り場が集まる交通ハブがあります。特に小松空港や能登方面からのバスや、長距離夜行バスが西口に停車するため、県外から金沢に入る観光客は西口利用が多くなります。

駅コンコース側から階段・エスカレーターで西口に降りると、左手に悠颺のモニュメントがそびえ立っていますので、乗り継ぎや散策の待ち時間にぜひ目を向けてみてください。西口広場にはトイレやバス待合スペースも充実しており、観光客に優しい造りになっています。

モニュメント周辺の見どころと楽しみ方

金沢駅西口の「悠颺」は、大型モニュメントとして写真映えする見どころです。昼間は青空を背に白銀に輝き、夕方以降はライトアップでシルエットが浮かび上がるため、時間帯によって異なる表情を楽しめます。夜間のライトアップは派手なものではなく控えめですが、暗い中にロゴが淡く照らされるため、幻想的な雰囲気になります。

撮影時には、駅コンコース側から見上げるように写すとモニュメント全体を収めやすいです。斜め横から撮ると写真家のようにポーズをとっている人の姿に見えるともいわれており、角度を変えてみると意外な発見があります。また、広場は広くモニュメントから距離をとって引き気味に撮ると、そのスケールがより強調されます。

夜間ライトアップと撮影ポイント

「悠颺」は日没後から点灯し、深夜0時までやわらかな光で照らされます。正確な点灯時間は発表されていませんが、駅周辺は基本的に夜も人通りがあるため、ライトアップを目当てに訪れるのも楽しいでしょう。ライトアップ中は彫刻の足元や内部がほんのりライトアップされ、昼間とは違った神秘的な印象を与えます。撮影する場合、光量が弱いので三脚があると安心ですが、スマートフォンでもシャッタースピードを遅くするモードを使えば十分美しく撮れます。

また、昼夜を問わず広場にはベンチがあり、座ってモニュメントをじっくり眺めることができます。平日は比較的人出が少なく落ち着いて見学できますが、週末や連休は観光客で賑わうため、撮影時は周囲に配慮しながら楽しみましょう。

その他周辺施設もチェック

西口広場にはモニュメントだけでなく、休憩用のベンチや大型モニター、喫煙所なども整備されています。モニュメント見学の前後には西口バスターミナルを利用して市内観光に出かけたり、駅ナカのレストランで食事をしたりするのもおすすめです。また、徒歩5~10分ほどの距離には石川県立音楽堂や石川四高記念文化交流館などがあるため、余裕があれば周辺散策も楽しんでみてください。

ただし、駅西口は東口に比べて屋根が少なく日差しや雨風が直接当たることもあります。観光で訪れる際は折り畳み傘や日焼け対策を用意しておくと安心です。

まとめ

金沢駅西口に立つモニュメント「悠颺(ゆうよう)」は、市民にとっても観光客にとっても新しい金沢のシンボルです。金沢市制百周年記念として制作されたこの彫刻は、高さ約20mの堂々たる姿で金沢の未来を象徴しています。造形に取り入れられた「カ」「ナ」の文字は金沢への思いを表し、作品全体のコンセプトは「活力と魅力あふれる新しい金沢」のイメージを伝えています。西口広場の整備が進んだ現在では、アクセスしやすくなり、モニュメントをじっくり鑑賞できる環境が整いました。

金沢駅に立ち寄る際には、東口の有名な建築芸術も素晴らしいですが、西口の「悠颺」もぜひ見逃さないでください。歴史と現代性が融合する金沢駅西口で、金沢の新たな風景をお楽しみいただけるでしょう。

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