金沢の本多の森公園は兼六園の南側に広がる緑豊かな都市公園です。園内には県立美術館、歴史博物館、能楽堂などの文化施設が点在し、散策や文化体験が楽しめます。春の桜や秋の紅葉も美しく、四季折々の景観が魅力です。公園内には明治時代に加賀藩が引いた辰巳用水の石管モニュメントがあり、放水される様子は子供にも人気です。本多の森公園周辺には兼六園や金沢城址、成巽閣など観光名所が集まり、散策ルートも充実しています。このレビュー記事では園の歴史や施設案内、季節ごとの見所、アクセスなどを詳しく解説します。
金沢本多の森公園の見どころレビュー
本多の森公園には、自然あふれる環境と多彩な文化施設が融合しており、観光客や地元の憩いの場として人気があります。本章では園全体の雰囲気やおすすめスポットをチェックしてみましょう。
緑に囲まれた広々空間
金沢市中心部にありながら豊かな緑に包まれた本多の森公園は、散策やピクニックにも最適な癒しの空間です。園内の木立を抜ける遊歩道や広い芝生広場では都会の喧騒を忘れ、静かでゆったりとした時間を過ごせます。
文化施設が点在する緑のエリア
本多の森公園には県立美術館や歴史博物館、能楽堂など多彩な文化施設が点在しており、静かな森の中で芸術や歴史に触れられる環境が整っています。散策しながら美術館や博物館を訪れることができ、特に美術館併設のカフェでは大きなガラス窓から緑を眺めながら休憩することができます。
家族連れにおすすめのスポット
広々とした園内には芝生広場が点在しており、子どもたちが走り回ったり遊んだりするのに最適です。園内に遊具や噴水遊び施設は多くありませんが、開放的な空間でピクニックを楽しみながら家族でリラックスできます。特に辰巳用水の石管モニュメントは定期的に放水される仕掛けがあり、子供たちをわくわくさせる人気スポットです。
人気カフェでひと息
石川県立美術館内には有名パティシエ辻口博啓氏監修のカフェ ル ミュゼ ドゥ アッシュ があり、金沢の抹茶を使ったスイーツやケーキを提供しています。大きなガラス窓から園内の緑を眺めながらコーヒーを楽しめるため、地元客にも人気です。周辺にも伝統的なお茶屋やおしゃれなカフェが点在し、散策の合間に一息つくのに適しています。
本多の森公園の歴史と概要

歴史ある土地に整備された本多の森公園の成り立ちを知ると、公園内の各施設や森の雰囲気にも深い理解が得られます。ここでは園の歴史的な背景や公園整備の経緯について紹介します。
藩政期からの武家邸跡
本多の森公園は江戸時代、加賀藩筆頭家老を務めた本多家の上屋敷跡地でした。藩主の前田家から広大な屋敷地を与えられていた本多家が暮らした高台と、その下の平地には家臣たちの屋敷が軒を並べていました。明治時代に屋敷内の庭園は現在の松風閣庭園に移築され、当時の面影が公園に色濃く残っています。
公園整備と指定
戦後、このエリアは金沢市立美術工芸大学の用地に利用されましたが、1978年に石川県営の都市公園として整備・開園しました。公園の総面積は約7.6ヘクタールで、緑豊かな景観を守る「風致公園」に指定されています。市民の憩いの場として、また歴史文化の保全エリアとしての役割も担っています。
「兼六園周辺文化の森」として
本多の森公園は兼六園の南側に位置する緑豊かな文化ゾーンとして知られています。園周辺には石川県立美術館、歴史博物館、能楽堂など6つの文化施設が点在し、江戸文化と現代芸術の両方を体感できます。「兼六園周辺文化の森」という名称のとおり、緑の中に歴史的建築と近代美術が共存する独特の環境が魅力です。
本多の森公園の主な施設と見どころ

本多の森公園には芸術や歴史に触れられる施設が数多くあります。ここからは、園内外の主要な施設や見逃せないポイントを詳しく見ていきましょう。
石川県立美術館の見どころ
広坂を上り切った右手にある石川県立美術館は、金沢ゆかりの工芸作品や絵画を中心に展示する中規模の美術館です。シックな外観の展示室には企画展も定期的に開催され、常設展示では加賀友禅や九谷焼など石川の伝統工芸品も鑑賞できます。館内2階のカフェ「ル ミュゼ ドゥ アッシュ」では、抹茶スイーツが人気で、美しい庭園を眺めながらくつろげます。
国立工芸館の特徴
県立美術館の隣にある国立工芸館は、旧陸軍施設を移築して再利用したレトロな建物が印象的です。2020年にオープンした新しい施設で、陶磁器、漆工、ガラス工芸など多彩な工芸品が展示されています。館内は吹き抜けのある空間となっており、重厚な木造梁やガラス窓から差し込む自然光が工芸作品を引き立てています。
いしかわ赤レンガミュージアムの魅力
園内の赤レンガ造りの建物群は「いしかわ赤レンガミュージアム」としてまとめられ、石川県立歴史博物館と本多家の資料を展示する博物館が入っています。歴史博物館では金沢の歴史に関する資料が展示され、本多氏庭園博物館には本多家伝来の家宝が多数並びます。特に本多家の「五万石の壺」は圧巻で、藩士の暮らしや領主との関わりに想いを馳せることができます。
石川県立能楽堂・本多の森ホールの特徴
本多の森公園内には能楽堂やホールも設けられており、伝統芸能や音楽の会場が整っています。石川県立能楽堂では能や狂言などが上演され、緑に囲まれた能舞台は趣深い雰囲気です。隣接する本多の森ホールはコンサートや演劇など多目的に使われるホールで、国内外の演奏会や講演会が開催されています。アートも舞台芸術も楽しめる、文化度の高いスポットです。
四季折々の自然と景観
四季の移ろいを有する本多の森公園では、季節ごとに様々な表情が楽しめます。ここでは春から冬まで、公園で味わえる自然の風景を順に紹介します。
春の桜と新緑
春になると園内の桜が見頃を迎え、淡いピンク色に彩られた花並木が園路を華やかに飾ります。若葉が芽吹き始める早春には、のどかな雰囲気の中で緑の園路をのんびり散策することができます。周辺の兼六園や成巽閣では夜桜ライトアップも行われるため、夕方以降に静かに花見をするのもおすすめです。
夏の木陰と涼しさ
夏場は木々の緑がさらに深まり、暑い日差しを遮ってくれる木陰スポットが豊富です。園内の大きなイチョウやケヤキの巨木の下で休憩すれば、爽やかな風を感じながら涼むことができます。夏季にはビアガーデンや音楽イベントが開催されることもあり、夕暮れ時にビール片手に緑陰でくつろぐのも夏らしい過ごし方です。
秋の紅葉と建物景観
秋が深まるとイチョウやモミジが鮮やかな黄赤に色づき、赤レンガ建築とのコントラストが目を引く景観が広がります。特に歴史博物館前の広場では見事な紅葉が楽しめ、多くの来園者がカメラを向けます。兼六園側へ抜ける散策路にも紅葉が続き、静かな秋の雰囲気の中で文化施設巡りを満喫できます。
冬の静けさ
冬は落葉した木々が冬枯れの趣を感じさせ、雪が降ると公園は静寂に包まれます。雪化粧した赤レンガの建物と樹木の白のコントラストは風情があり、散策にも趣があります。寒い時期には美術館・博物館で暖かい室内鑑賞を楽しんだあと、イルミネーションで華やぐ公園をゆっくり歩いてみるのもおすすめです。
イベント・フェスティバル

本多の森公園では年間を通してさまざまなイベントが開催され、人々を惹きつけています。季節ごとに催される主なフェスティバルやイベントの内容をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
春ららら市などの春イベント
本多の森公園の春は、多くの作家や店舗が集う「春ららら市」で賑わいます。アクセサリーや雑貨、飲食コーナーが並び、ステージでライブ演奏やワークショップも楽しめる大型マーケットです。また園内の桜や芝生を活かしたピクニックイベントも行われ、子ども連れや若者でにぎわいます。
夏のオクトーバーフェスト・ビアガーデン
夏には園内にビアガーデンが設置され、オクトーバーフェストなどビール祭りが開催されます。県内外のクラフトビールやソーセージ屋台などが軒を連ね、夜にはライトアップとライブ演奏で盛り上がります。金沢の夏祭りや花火大会の会場にも近いため、祭りの帰りに立ち寄るのも便利です。
秋の紅葉とスイーツフェア
秋の紅葉シーズンには園内の木々が色づき、散策に訪れる人が増えます。園前の広場では金沢スイーツフェアなど甘い香り漂うイベントが行われ、和洋菓子の屋台が並びます。紅葉狩りとスイーツ巡りを同時に楽しめるのが、この時期ならではの楽しみです。
冬のイルミネーション・ライトアップ
冬には公園内にイルミネーションが点灯し、落ち着いた冬景色に彩りを添えます。周辺施設でも冬季企画展やワークショップが催されることが多く、ホットドリンク片手に夜の散策を楽しむ訪問者が見られます。寒さ対策をして冬枯れの公園を散策すれば、雪化粧の美しい風景や暖かな休憩スポットも満喫できます。
アクセスと周辺情報
本多の森公園へは公共交通、車いずれもアクセス可能です。また公園周辺には金沢を代表する観光名所が集まっています。ここでは交通手段とともに、周辺エリアの魅力も合わせて解説します。
電車とバスでの行き方
金沢駅からは兼六園口バスターミナルから出発するバスが便利です。最寄りのバス停は「出羽町」で、下車後徒歩約7分で公園入口に到着します。また、金沢城・兼六園シャトルバス(右回り)も広坂・出羽町に停車します。坂道の多いエリアですので、歩きやすい靴で移動するのをおすすめします。
車でのアクセスと駐車場情報
車では百万石通りから広坂を北上すると公園入口に出られます。公園周辺には有料駐車場がありますが、週末やイベント時は満車になりやすいので注意が必要です。兼六園や金沢城への観光も兼ねる場合は、兼六園周辺の大型駐車場に車を停めて徒歩で散策するのがおすすめです。
周辺の観光名所ガイド
本多の森公園は、兼六園・金沢城址が隣接する散策エリアに位置しています。公園を起点に兼六園や成巽閣、さらに足を伸ばせば21世紀美術館へも徒歩圏内です。香林坊や片町の繁華街もアクセスしやすく、お土産店やカフェにも困りません。周辺観光スポットは屋根付通路や地下道でつながる区間も多く、雨天時でも比較的移動しやすい立地です。
園周辺の飲食スポット
公園付近には和洋さまざまなグルメ店があります。兼六園下の料亭・茶屋街には金箔入りソフトクリームや抹茶スイーツの名店が連なり、香林坊には回転寿司や金沢カレーの老舗があります。美術館併設のカフェ以外にも公園周辺には小さなカフェやベーカリーが点在しており、散策の合間にお茶休憩で立ち寄るのにぴったりです。
まとめ
本多の森公園は都会にありながら四季の自然と文化施設を同時に楽しめる貴重なスポットです。歴史ある庭園と近代美術館が調和し、季節ごとのイベントも充実しています。兼六園や金沢城とあわせて回ることで、金沢観光の拠点としても最適です。家族連れからアート好き、自然散策が好きな方まで幅広い層におすすめできます。
最新情報をチェックして、ぜひ緑に囲まれた癒しの空間でリフレッシュしたひとときをお過ごしください。
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